新潟医療福祉大の南隼人投手(4年=日本文理)が来春、社会人チームのバイタルネットに進む。2年秋から主戦の一角で活躍した右腕は「目標は都市対抗で投げること。1年目から結果にこだわりたい」と意気込みを話す。

バイタルネットは7月の都市対抗野球に9年ぶり4度目の出場を果たし、日本選手権にも8度の出場を誇る。「練習参加の時にもいい雰囲気だった。久しぶりに都市対抗にも出場しましたし、いいチーム」。新潟市の企業チーム(拠点は仙台)ということもあり、新潟市出身の南は同チーム入りを迷わずに決めた。

大学では最速146キロの直球を軸にカーブ、ツーシーム、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、打ち取る投球スタイルを貫いてきたが「真っすぐは150キロ台に。落ち球も覚えたい」。10月に大学野球引退後は、ウエートトレに重点を置き、新球もキャッチボールで確認しながら試している。「社会人野球はレベルが上がる。戦っていくためにも今のままではいけない」と進化を求める。

2年後のプロ入りも目指す。そのためにも1年目からフルスロットルで挑む覚悟だ。「やるからにはどんどん上を目指す。先を見据えてやっていきたい」と決意が満ちていた。【大島享也】

◆南隼人(みなみ・はやと)2001年(平13)4月2日生まれ、新潟市出身。小3から野球を始める。日本文理では2年秋から1番を背負い、3年夏に甲子園出場。右投げ右打ち。176センチ、78キロ。血液型A。