前阪神の高山俊外野手(30)が18日、新潟市内のハードオフ新潟でオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの入団会見に臨み、NPB復帰を目標に掲げた。

「戦力外になってから一番大変な時に声をかけてもらった。(返事に)時間はかかりましたけど、気持ちに火が付いたところでやりたいと思った。若い選手も多いですし、経験を伝えながら、自分のレベルアップにもつなげていきたい」と意気込んだ。

今季は1軍出場がなく、11月3日に阪神から戦力外を通告された。現役続行を希望し、同15日に行われた12球団合同トライアウトに参加し、5打数2安打2四球1盗塁。トライアウトを視察したオイシックス新潟の橋上秀樹監督(58)の目にもとまった。橋上監督は「持っている実力を見れば、他球団でも条件が整えば戦力になる。まずは新潟の地でやってもらって、来年の7月いっぱいでなんとか(NPBに)戻れるようにサポートしていきたい」と話した。

新潟の印象を聞かれた高山は、食や気候以外に「野球熱が高い」と話した。阪神入団1年目の16年には球団新人最多の136安打を放ち、新人王を獲得。かつてNPBを沸かせたプレーを新潟の野球ファンも心待ちにしている。「たくさん足を運んでいただきたいですし、一番は野球している子たちにプロ野球選手になりたいという夢を持ってもらえるように。泥臭くプレーしていきたい」と新天地での活躍を誓った。【大島享也】