ソフトバンクは19日、西武からFA宣言した山川穂高内野手(32)を獲得したことを正式発表した。同日午後にペイペイドームで入団会見を行い、みそぎの謝罪。不起訴処分になったとはいえ、今年5月に強制性交容疑で書類送検された大砲は「マイナスからのスタートになる」と新天地からの再出発を誓った。背番号は「25」に決定。4年契約で出来高払い込みの総額20億円規模の条件とみられる。(金額は推定)

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過去は変えられない。山川が女性問題による不祥事で世間を騒がせたのは事実だ。「裏切られた」。悲しむプロ野球ファンは何人もいる。そんな状況下でFA行使によるソフトバンク移籍を決断した。世間からの印象は決して良くない。

しかし、もともとFAは長年1軍で活躍した選手にのみ与えられる権利。山川は家族を含め、周囲との話し合いの結果で新天地からの再出発を選んだ。獲得したソフトバンク球団も約1カ月に及ぶ身辺調査を繰り返した。世間の大逆風は覚悟の上だったと聞く。その調査の結果でV奪回の戦力と見込んだ。山川とホークスフロント陣の決断は受け止めたい。

小久保監督は「美しい野球」を理想に掲げる。見た目やグラウンドでの振る舞い、インタビューの受け答え。就任以来「我々は常に見られている」と熱弁してきた。山川にとっての美しさとは…。「見えないところでのこだわりだと思う。当然、僕はできていない。今後、そういう部分も含めて高めていきたい」と答えた。

山川は今、誰よりも厳しい目で見られている。世間が求めるものは言葉だけではなく、行動だ。ホークスフロント陣も山川のサポートに全力を注がなければならない。両者は運命共同体として人一倍に美しく、信頼を取り戻すしかない。王球団会長も「ファンの皆さんに認めてもらえるかどうかは彼の頑張り次第」と言った。いばらの道だが、未来は変えられる。【ソフトバンク担当=只松憲】

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