東京6大学野球リーグの早大が5日、西東京市のグラウンドで始動した。

恒例の必勝祈願からスタート。小宮山悟監督(58)は「例年と比べると、みんな同じような心持ちなんじゃないですかね。どんよりとした」と、年明けに立て続けに発生した能登半島地震、日航機事故に触れた。年末年始は「飽きずにパズルを」と、戦力構想にも思いを巡らせた。

3年連続、6季連続で優勝がなく、秋に関しては3年連続で「あと1歩」を味わった。来年、25年シーズンは東京6大学野球連盟の100周年でもある。99年目、早稲田の意地を、6大学の意地を見せる。

「長い長い歴史と伝統のあるリーグなので、それに恥ずかしくない選手を世に送り出さないといけないと思っています。さしあたって春に天皇杯を取って、そのあと選手権を取って、日本の大学のトップリーグだというところを見せつけないといけないんだろうと思ってます」

「昨年の秋、慶応が神宮大会を取って秋の日本一になりましたので、春、もちろん我々も日本一目指しますけど、まずは6大学で日本一、全国トップになるということを大きな目標で。リーグ戦の中で切磋琢磨(せっさたくま)して、他の5大学と一緒にどんどんどんどんいい戦いをしてレベルを上げたいなと思っています」

言葉を続けた指揮官に加え、印出太一主将(3年)も「とにかく黙ってグラウンドで練習を積んで、結果を残して」と意気込んだ。【金子真仁】