東都大学野球の中大が9日、八王子市内の同大グラウンドで練習始めを行った。昨年のエースで巨人ドラフト1位の西舘の後継者として、最速147キロ左腕・岩城颯空(はくあ)投手(3年=富山商)と最速152キロ右腕・三奈木亜星投手(3年=浦和学院)が名乗りをあげた。

昨年は中継ぎ、抑えとして勝利に貢献した2人は、すでにチームを背負う覚悟ができていた。「昨年から、4年生が卒業したら、僕らが頑張っていこう、と話していた」と岩城が言えば、三奈木も「下級生の頃から投げさせてもらっていて、自分たちの中にはその意識(チームを背負う)があって、取り組んできた。リーグ戦に向けて、さらに自覚をもって行動していこうと思っている」と、頼もしく続いた。

今年は先発転向を想定し、新しい球種に挑戦中。三奈木は小さく曲がる変化球。岩城は落ちる球を課題に投げ込み。投球の幅を広げる。

今年のチームスローガンは「結勝(ゆうしょう)」。力を結び、ひとつのつながりにして勝利をつかむ。岩城は「僕ら投手陣も、チームを勝利に導く投球をして、全員でひとつひとつ勝利につなげていきたい」と誓った。