ロッテは佐々木朗希投手(22)との契約が合意に達したと26日、発表した。

昨季終了後に契約更改が行われないままプロ4年目で初めての越年となり、2月1日の春季キャンプが目前に迫っていた。12球団で“大トリ”となる契約更改の記者会見は、近日中に行われる。

昨季はシーズン前にWBC日本代表として世界一に貢献。ペナントレースでも日本人最速タイの165キロをマークするなど前半で7勝を挙げた。だが、交流戦以降は左脇腹肉離れや体調不良などで未勝利となった。15試合に登板し、7勝4敗で防御率1・78だった。

かねて将来的なメジャー挑戦への思いを周囲にも口にし、大リーグ球団も高く評価していた。昨季シーズン後も球団に海を越えることを望んだとみられ、契約交渉が長期化する一因となったようだ。

高坂俊介球団社長は年始に報道陣の取材に応じた際に「個々の選手の契約についてはコメントを差し控えたい」と具体的な選手への言及は避けながらも「活躍した選手がメジャーに挑戦していくことについては球団として後押ししていきたい」と話していた。22年に完全試合を達成するなど球史に残る能力を持った剛腕であることは誰もが認めるが、シーズンを通した活躍をまだ示していないことも事実としてある。

佐々木が公の場に姿を現すのは昨年11月19日に行われたファン感謝デー以来となるが、本人の口からは何が語られるのか。間違いないのは、令和の怪物は今季も、ロッテの一員として腕を振ることだ。

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