さあ、球春到来だ。阪神門別啓人投手(19)がキャンプ初日の1日、岡田彰布監督(66)の熱視線を浴びながらブルペン入り。直球のみで37球を投げ、うならせた。11月の高知・安芸キャンプから潜在能力を評価する秘蔵っ子。直球の質などに磨きをかけ、強力先発陣に割り込みを目指す。日刊スポーツでは沖縄・宜野座キャンプ中、連覇に向けた新戦力を「猛虎新鮮組~日本一メンバーに立ち向かえ~」と題して随時取り上げます。
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門別の表情はひょうひょうとしていた。沖縄・宜野座キャンプ初日からブルペン入り。ボールのキレやフォームを確認しながらオール直球で37球を投げた。糸を引くように、ボールは捕手梅野のミットに吸い込まれていった。
「自分が1番自信ある球が真っすぐということもあるので。真っすぐから始めようと思って投げました」
2月初旬ながら平均球速は146キロから147キロを計測していたという。午前中にブルペン入りした全16投手のうち、最後の1人。それでも後方から見守る岡田監督は、ラストボールまで熱視線を送り続けた。
指揮官は11月の高知・安芸キャンプで高い潜在能力を評価。「あんまり新聞に書くなよ、ホンマに。隠しときたいよ」と話していた秘蔵っ子だ。ブルペンでは村上や湯浅らも自らチェック。主戦級投手の後でも見劣りしない19歳の投球にはうならされた。
「ひと冬越して、自分なりに自主トレもやってきたなという感じもするし。11月と比べても全然ね、2カ月間ほとんどピッチングもしてないわけだからね。でも全然遜色ないようなね。そういう感じで投げてたからね」
鳴尾浜などでの自主トレで調整を行ってきた今オフ。その上積みは、ボールに現れていた。
門別自身、指揮官の存在には気づいていたが意識することはなかったという。投球全体は「無意識に力が入った」と振り返ったが、後半には修正。「1月に投げた時も全然感覚悪くなかったんで。今日も感覚悪くなく、いい感じに投げられた。キャンプ最後までこの調子でいければいいなと感じました」と好感触だ。
さらなる進化へ、沖縄での課題は直球の質と変化球のキレや精度だ。
「まだまだ全然なので。そこの課題を1つでも多く埋められればいいなと思っています」
茨木とともに投手陣最年少の高卒2年目。1軍の先輩たちに学びつつ、鉄壁の先発陣に割って入る。【波部俊之介】
◆昨春キャンプでの門別 沖縄・うるま市での2軍キャンプ初日に、ブルペン投球を行った。立ち投げで28球。「指にかかっている感じもあって、このままいけば座ってもいい感覚で投げられそうです」と手応えを感じた。同23日の社会人チーム、エナジックとの練習試合に、8回から5番手でデビュー登板。最速145キロの直球に変化球も交え。左、右、左と続いた相手ジグザグ打線を手玉に取った。最後の打者は、外角いっぱいの直球で見逃し三振。1イニングを3人で片付け、自信を深めた。



