社会人野球のヤマハが6日、静岡市草薙でキャンプインした。初日は雨の影響で室内練習。ポジションごとに分かれ、打撃練習やトレーニングなどを行った。昨年12月に就任した申原直樹監督(44)は「チーム全体の底上げ」とテーマを掲げスタート。今年からナイター練習も取り入れるなど、野球漬けの日々を送る。

鍵となる選手には、網谷圭将外野手(26)や大本拓海捕手(26=掛川西高出)ら中堅の名前を挙げた新指揮官。「実績や実力もついてきた。中心となって引っ張ってもらいたい」と話し、網谷、永浜晃汰内野手(26)、佐藤廉投手(25)には副主将の役割も与えた。エースとしての活躍も期待される佐藤廉は「やるべき事をやって、その姿やプレーで引っ張っていきたい」と自覚を口にした。

昨季は都市対抗で33年ぶりの決勝進出を果たし、準優勝。決勝ではトヨタ自動車(愛知)に2-4で敗れ、日本一には1歩届かなかった。大本は「決勝ではスコア以上の差を感じた。もっと、当たり前(にやるプレー)のレベルを上げていきたい」と表情を引き締めた。キャンプは22日まで行われる。【前田和哉】