“ユーティリティー補強”に踏み切った日本ハム新庄剛志監督（52）が「ユーティリティー査定」の導入を熱望した。この日、巨人若林と日本ハム郡の交換トレードが成立。その2日前、新庄監督は予言のような提案をしていた。
9日楽天戦で、左翼から一塁の守備にまわった細川のプレーを目に焼き付けた。本職は遊撃手も、一塁線への難しいゴロを難なくさばいた姿に「ファーストでいいプレーがあった。キャンプ中から用意してもらっていたファーストミットで」と新庄監督。「球団の方に『細川君みたいなユーティリティープレーヤーは、給料の査定を1つのポジションで守る選手より上げてください』とお願いしたい」と、新たな査定基準の導入を求めていた。
トレードで加入が決まった若林は、内外野を守れる守備に、打撃でも今季、日本ハムの支配下選手で唯一の両打ちとなる。指揮官が求める新基準を球団が採用すれば、細川や新加入の若林らユーティリティー性の高い選手は、よりモチベーションをくすぐられるに違いない。【永野高輔】
