今季初のデスターシャ! DeNA牧秀悟内野手(25)が豪快な一打でもり立てた。3回1死、オリックス山下の153キロ直球にドンピシャのタイミングで振り抜いた。バックスクリーンへのソロ本塁打に「久しぶりに芯で捉えることができました。なかなかシーズンでもバックスクリーンはないので、いい形で打てた」と満足げ。昨季の29本塁打中、わずか4本塁打だった中堅方向への1発で順調さをアピールした。

ベンチに戻ると味方ナインとスタンドのファンと息を合わせて定番のデスターシャポーズを今季初披露。9日には体調不良を訴えて2日間の自宅療養を強いられており、この一打が2日ソフトバンク戦(北九州)以来、出場6試合ぶりの安打だった。開幕を目前に控える中での体調不良で「ゆっくりしてはいられない」と焦りながらも「焦ったところでどうにもならないと(石井)琢朗さんやコーチの方にも言われていた」と地に足をつけて調整してきた。

今季の戦い方も率先して体現した。5回1死、一塁走者として初球で二盗を成功。オープン戦12球団最多となるチーム21盗塁目を決めた。昨季は2盗塁と足を武器にするタイプではないが「チームで走塁を(テーマに)掲げているので、波に乗れたかなと思います」と笑みを浮かべた。三浦監督も「牧が意識を持って走ってくれれば、チーム全体でベンチも盛り上がりますし、意識してることができてるのはいいこと」と目を細めた。開幕まで残り10日。新キャプテンがプレーでチームをまとめる。【小早川宗一郎】

DeNA山崎(守護神を争う中、3点リードの9回に登板し3者凡退でセーブをマーク)「9回にコールされるのは選手としてもうれしいこと。やってきたことを続けていきたい」

【動画】今季初の“デスターシャ!”バックスクリーン一直線!DeNA牧秀悟のOP戦1号HR