先輩から学ぶことは大きかった。楽天は21日、神宮外苑で先発陣が練習。早川隆久投手(25)は「引き出しを多く使って投げようかなと。右のインのカットやスライダーも使ってないですし」とオープン戦ラスト登板となる22日巨人戦で、最後の仕上げをする考えを明かした。

自身初の開幕投手を任された。開幕まで8日と迫るが、気持ちの高ぶりを問われ「全くないです」と即座に否定した。早大時代からポーカーフェース。ピンチでも動揺を見せないのは強みでもある。ただ、実は「意外と緊張しないと思ったら、急にし始めたりする。そのときになったら緊張するのかな」と打ち明けた。

それで構わない。そう思ったのは、前夜にテレビ観戦したメジャーの開幕戦でだった。楽天でともにプレーしたパドレス松井がデビュー。「NPBで見てた裕樹さんとは、ちょっと違った。ああいう舞台だから、緊張して当たり前だと思う。松井さんでも緊張する。開幕で自分が緊張しても当然」。松井は無失点で第1歩を刻んだ。いい緊張は、むしろ力になる。海を渡っても、先輩が教えてくれた。【古川真弥】

【関連記事】楽天ニュース一覧