鷹の主砲はオレだ! ソフトバンク山川穂高内野手(32)が26日、自身6年ぶりの4番での全試合出場に意欲を示した。「その思いはある」。球団では14年の李大浩、日本人では88年の門田博光以来となる4番でレギュラーシーズン完走を見据えた。

4番らしい打球が飛んでいく。ペイペイドームでの全体練習に参加し、フリー打撃で快音を連発。左投手からは徹底して中堅から逆方向へ。本塁打を意識した右投手からは20スイングで6連続を含む9本の柵越え。左翼スタンド上段に運ぶ特大アーチも描いた。「体の準備ができたので、そこは一番良かった」と順調な仕上がりぶりに胸を張った。

慢心もない。オープン戦は16試合に出場し、打率3割6厘、3本塁打。9打点をマーク。好成績にも「投手もオープン戦で投げる球、シーズンでの球は違う。開幕してから早くいい感覚をつかめれば乗っていける」と言う。西武時代だった18年はオープン戦で30打席連続無安打もあったが、シーズンは4番で全試合に出て47本塁打で初のタイトルに輝き、リーグ2位の124打点と大暴れだった。

開幕4番は決定しており、24年初打席の相手はオリックス宮城が決定的。「左ではNO・1投手」。西武時代の対戦成績は30打数7安打、打率2割3分3厘と打ちあぐねるが、「データは1割くらい。現場でしか味わえない駆け引き、空気感を大事にしている」と過去は気にしない。「とにかく1球1球集中してやっていきたい」。4年ぶりのV奪還へ、主軸として勝利の一打に徹する。【佐藤究】

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