自身初の開幕投手を務めた西武今井達也投手(25)が、楽天打線を7回2安打無失点11奪三振に抑える好投で今季初勝利を挙げた。21年10月から続く楽天戦の連勝を「10」に伸ばし、チームに3年ぶりの開幕戦白星をもたらした。「本当にやってやろうという気持ちの一心だったので、いいスタートが切れた」と振り返った。

この日最速157キロの直球とスライダーなどの変化球を使い、毎回の奪三振ショーを披露した。打者24人から11奪三振。4番浅村からは3打席連続で三振を奪った。「初回から飛ばしていこうと、いけるところまでいこうという話をしていた。よく古賀がリードしてくれた」と後輩捕手をたたえた。

相手の先発左腕早川と、同学年同士の投げ合いになった。作新学院時代の16年夏の甲子園準々決勝で、早川擁する木更津総合と対戦し勝利した。8年後、互いに開幕の舞台でぶつかり再び勝った。「先にマウンドを降りることはしたくなかった。絶対に投げ勝ってやるという気持ちで、絶対に勝つんだという気持ちで投げた」と言葉通りの姿をみせた右腕が、最高のスタートを切った。【山崎純一】

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