高卒8年目の楽天石原彪捕手(25)が、北の大地でプロ初本塁打を放ち、2連勝に導いた。

1点リードの9回2死走者なし、1ボールから日本ハム・マーフィーの156キロ直球を強振した。「ライナーだったので、どうかなと思っていたんですけど、入ってよかった」。打球はぐんぐん伸び、左中間スタンドに吸い込まれた。

石原の1発に今江監督はベンチで驚いたような表情を浮かべた。「びっくり箱開けたみたいな感じですね」と表現。プロ初セーブを挙げた則本も「ホームランを打ってくれたのがほんとにでかかった。あの1点があるのとないのとでは全然違う。ほんとに背中を押してくれた」とたたえた。

1軍通算29試合目で待望の本塁打が飛び出した。石原は、記念球を贈りたい相手を問われると「おかんですね」と即答。「おかんは女手ひとつで育ててくれた。野球で恩返しできたらいいと思ってるので、仙台に帰ったら贈ろうと思ってます」と親孝行を誓った。【山田愛斗】

【関連記事】楽天ニュース一覧