昨春のWBCにチェコ代表で出場し、今季からBC神奈川でプレーするミラン・プロコップ内野手(21)が3日、横浜市内で行われた紅白戦に出場した。

身長185センチの右打者は紅組の5番一塁で出場し、2回の第1打席、追い込まれながらもセンター前のヒット。残り2打席は凡退したものの、低めの厳しい球にファウルで何球も食らいつく姿勢を見せた。

滞空時間が7秒を超える中飛もあった。現在はまだレギュラーを狙う立場。とはいえ川村丈夫監督(51)は「少しずつアジャストできています。パワーは日本人とは比べものにならないくらいあります」と徐々に日本野球に順応してきていることを認める。

WBCではチェコ代表の懸命でスマートなプレーに、1次ラウンドで対戦した日本の野球ファンからも、多くの拍手が送られた。代打で宮城の前に三振に倒れたプロコップも「私たち全員が本当に感謝しています。日本の野球ファンはおそらく世界で一番のファン」と話す。

別選手への死球をめぐって、ロッテ佐々木朗希投手(22)がおわびに菓子を差し入れ、新たな交流が生まれたことでも話題になった。プロコップは「チームのみんなが喜び、気に入りました」と笑顔を浮かべつつ、NPB入りを夢見る立場として、佐々木は目指すべき相手だ。

「信じられないほどのパフォーマンスでした。いつかまた、彼のような素晴らしい投手と対戦してみたいです」

そのために再び海を渡ってきた。【金子真仁】