西武のドラフト1位左腕、武内夏暉投手(22)が、オリックス2回戦(ベルーナドーム)でプロ初登板初先発。デビュー戦でリーグ3連覇中の打線相手に7回1安打無失点と快投し、プロ初勝利を挙げた。二塁を踏ませず、奪った三振は7で、四球は2つ。隙のない投球で、12球団新人一番乗りとなる“1番星”をゲットした。

   ◇   ◇   ◇

武内は野球一筋だった。子どものころから物欲も少なく、両親に何かをおねだりすることはほとんどなかった。父修二さん(58)は証言する。「野球しかやっていませんでしたから。グラブとか、スパイクがボロボロになって穴が開いて、ボチボチ変えるか? みたいなことはありましたけど、それ以外の洋服や、ゲーム、そういったものはなに1つ(欲しいと)言ってこなかったですね」。

倹約なのはプロ入り後も変わらない。契約金は1億円プラス出来高5000万円、年俸は1600万円。同世代の新卒社会人には到底手が届かない大きな金額だが、武内本人いわくプロ入り後に大きな買い物をしたことは、ほぼないという。昔から全く変わらない姿に父は「そういう意味では野球バカですよね」と笑う。休日も「部屋でゴロゴロしてます」とどちらかといえばインドア派。「まずは貯金って感じっすかね。活躍してからです」。22歳の期待のルーキーは勝利の「貯金」を、どんどん積み重ねていく。【西武担当=山崎純一】

【関連記事】西武ニュース一覧