平成生まれの鉄人が、当たり前のようにグラウンドに立った。楽天浅村栄斗内野手(33)が、古巣西武戦に「3番三塁」でフル出場。西武時代の15年8月8日オリックス戦から続く連続出場を1181試合に伸ばし、広沢克己(巨人)を抜いて歴代単独6位に浮上した。「出続けられる以上は試合に出たいという気持ちはあるので、抜けたことはうれしい」と振り返った。

意地の1本を放った。10連敗中の西武今井に対し、1回は中飛、4回は空振り三振。それでも、7回先頭では初球スライダーを右前へ運んだ。その一打を起点に鈴木大が適時打を放ち、チームとして27イニングぶりの得点が生まれた。

昨年9月に松井稼頭央(西武)の1143試合連続出場を抜いてパ・リーグ新記録を樹立して以来、パの歴史を塗り替え続ける。今江監督は「僕らからしたら異次元な世界。試合に出続ける体の強さとメンタルの強さは僕にもよく理解できない」と脱帽する。

連続出場のプロ野球記録は、衣笠祥雄(広島)の2215試合。5位は飯田徳治(国鉄)の1246試合、4位は松井秀喜(巨人)の1250試合で、順調にいけば今シーズン中に4位に浮上する。楽天の主砲が、また新たな勲章を手にすることになる。【山田愛斗】

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