中学硬式野球5団体の夏の王者によるトーナメントが開幕。決勝戦はオール岡山ヤング(岡山)と東海中央ボーイズ(愛知)の顔合わせとなった。

オール岡山ヤングは、リトルシニアの春夏全国大会とジャイアンツカップを制した「3冠王者」世田谷西リトルシニア(東京)を3-0で破った。

▼準々決勝

オール岡山ヤング3-0世田谷西リトルシニア

▼準決勝

フレッシュ佐賀フィールドナイン1-3東海中央ボーイズ

高崎中央ポニー1-5オール岡山ヤング

オール岡山は準々決勝の3回裏、先頭の漆谷健太郎が死球、9番・板野琉生がバント失敗後、追い込まれながら中前に運んで無死一、二塁。さらに、犠打と四球で1死満塁とすると、井澤佑馬の適時打、大内義心の左犠飛、増永健人の右二塁打などで3点をリードした。

世田谷西はオール岡山の先発大内、2番手の井澤から5回まで毎回走者を出しながら、あと1本がでなかった。6回表は3者凡退、7回表は元木瑛介の二塁打などで2死二、三塁としたが、最後まで打ち崩せなかった。

最後の打者を中飛に仕留めた井澤は笑みは浮かべたが、ゆっくりかみしめるようにマウンドを降りた。「ガッツポーズするのは相手に失礼かと思ったし、きちんと整列したかった」と、ダブルヘッダーで行われた準決勝に備えた。

8月はリトルシニア日本選手権、ジャイアンツカップと全国大会を立て続けに制覇し、さらに宮崎でのローカル大会にも出場した世田谷西は心身とも疲労がピークの中で今大会を迎えた。昨年秋からリトルシニアの公式戦32連勝、ジャイアンツカップの予選と本大会の7連勝を加え、積み重ねた連勝は39でストップした。

吉田昌弘監督は「オール岡山の投手陣は野球が上手でした。この学年は50人以上がいましたが、1人ずつ個人のレベルを上げていって、チームが成長していったと思います。負けてしまいましたが、彼らの野球人生はこれが終わりじゃありません」と、ひたむきに野球と向き合い、連勝を重ねていった選手たちをたたえた。

内栫陽向主将は「負ける時は、こうやって負けていくのかと思いました。このメンバーで最後まで勝って終わりたかったですけど、このメンバーで負けた瞬間を迎えられたのもうれしい気がします」と気丈に話した。

多彩な投手陣を、時に厳しい言葉で引っ張り続けた内栫勇人捕手は「最後はお互い通じ合って、いい投球をしてくれました」。

最終回に二塁打を放ち意地をみせた元木は試合後に、エース福田遊大と松山泰己に「2人がいてくれたから、いろんな大会で勝てた。ありがとう」と感謝の言葉を伝えた。「このメンバーが好きでした。ベンチでもスタンドからでも、支えてくれるこのメンバーで野球をやるのが好きでした」と涙をこぼし続けた。

 

オール岡山ヤングは準決勝で高崎中央ポニー(栃木)に5-1で快勝。2戦とも集中打で主導権を握った高橋貫寛監督は「プレッシャーがかかる状況を想定した練習を重ねてきた成果がでました。投手陣も踏ん張ってくれて、決勝戦もみんなで戦えます」と話した。

東海中央ボーイズ(愛知)はフレッシュ佐賀フィールドナイン(佐賀)を3-1で破った。

決勝戦は29日午前9時から東京・神宮球場で行われる。