劇的な逆転勝利で締めた。今季2位のDeNAが3位巨人との「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージ第2戦をサヨナラ勝ちで制した。1回表に5点を先制されるも、佐野恵太外野手(30)の2ラン、石上泰輝内野手(24)の3ランでその裏に5点を取り返した。1点を勝ち越された延長11回には2死走者なし2ストライクから石上が内野安打と二盗でチャンスメークし、林琢真内野手(25)が同点適時打。最後は蝦名達夫外野手(28)がサヨナラ打で締めた。15日からの甲子園での阪神とのCSファイナルステージを勝ち抜き、2年連続での日本シリーズ制覇を狙う。

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やられたらやり返す。DeNAが気迫を込めたプレーで劇的勝利を呼び込んだ。1点を追う延長11回2死。敗北まであとストライク1つ。でも、諦めている人間はいなかった。石上は追い込まれながらも、巨人田中瑛のシュートに食らいついた。ヘッドスライディングで内野安打。二盗を決めてチャンスを拡大すると、林が同点適時打。「なんとか試合を終わらせないぞ、次につなごうと」。引き分けでも勝ち抜けが決まる一戦。土壇場での一打にハマスタが大きく揺れた。

仕上げはリードオフマンの蝦名。2死一、三塁、内角寄りのシュートを捉えた。三遊間を抜けた瞬間、一塁側ベンチへガッツポーズ。「もう覚えてないですけど、素直に出たポーズでした」ともみくちゃになった。4時間31分の熱戦を終え、声をからしながら「今日にかけてました。結構声も出して疲れました」と心地よい疲労感に浸った。

信じ抜けば何かが起こる。熱戦の予感は序盤から漂っていた。1回に先発ジャクソンが5失点。それでも不思議とベンチは落ち着いていた。三浦監督は「さあ、いくぞという形ですぐに切り替える雰囲気をみんなが作ってくれた」と証言。佐野の2ラン、石上の3ランですぐさま振り出しに戻した。

全ては自分を、チームを信じ抜けているから。昨年の日本シリーズ優勝の経験値、9月は16勝6敗1分けという勢い-。サヨナラ打の蝦名は「実力があってレベルの高い打線なので、そこが一番の要因」と明かす。林は7回に19球投げさせて四球をもぎ取るなど、自らの役割を理解して遂行。お立ち台では「自分を信じられなくなる時もあったんですけど、周りの方に支えられてきた。自分もチームのことも信じて戦っていきたい」と言葉を紡いだ。

圧巻の2連勝でCSファイナルに駒を進めた。第3戦が開催予定だった13日は休みに充てて万全の態勢で敵地・甲子園に乗り込む。「水曜日(15日)からまた全部出しきれるように準備していきたい」と三浦監督。この強さは本物だ。【小早川宗一郎】

【DeNA】連勝で2年連続ファイナルS進出!1点ビハインドの延長11回に林、蝦名で逆転サヨナラ