阪神大竹耕太郎投手(31)が6回3安打無失点で今季5勝目をマークした。巨人との直接対決第2ラウンドで、6日DeNA戦以来の勝ち星をつかんだ。
「目の前の打者1人をどう抑えていくかというところにフォーカスできたかなと。2位のチームとの対戦で勝ったというのが何より。そこが1番大事かなと思います」
初回2死一、三塁のピンチを背負うも、大城を投ゴロに仕留めて無失点に抑えた。2回から5回までは完全投球。3回の打席では、巨人先発の田中将から右前打も放った。途中、投球に影響が出るほどの強い雨もあったが、「大雨降太郎さん」の異名を持つ左腕には関係ない。「場数じゃないですか。雨の場数」と笑って振り返った。
流した汗は裏切らない。15日広島戦は4回3失点で8敗目を喫し、1軍選手登録を抹消された。2軍での調整期間で体の使い方を見直し、勝つために最善の調整法を模索した。中13日で迎えたこの日の1軍マウンドで躍動して見せた。
熊本での震災から1カ月が経った。「投げている姿で元気をもらいましたみたいな手紙も届いたり…。野球選手でいる意味とか、やりがいみたいなものを改めて噛みしめる機会になった」。大事な終盤戦、「投げる哲学者」がチームを連覇へと導く。
▼阪神に優勝マジック23が点灯した。2位巨人は残り25試合に全勝で88勝53敗2分け、勝率6割2分4厘。阪神は残り27試合のうち巨人戦3試合に敗れても、他カードで23勝すれば89勝53敗1分け、勝率6割2分7厘で上回る。これで2位以下の5球団の自力Vがなくなり、M23が出た。阪神が巨人戦に勝ってM点灯は08年以来になる。1リーグ時代の37年秋、38年春に連続優勝している阪神だが、2リーグ制後は連覇をしたことがなく、2年連続M点灯は初めてだ。なお、現日程の最短Vは9月14日。



