<DeNA2-0ヤクルト>◇10日◇横浜

 ヤクルトのドラフト1位、杉浦稔大投手(22)が初登板初先発を飾ることができなかった。キャンプ中に右肘内側側副靱帯(じんたい)断裂で大幅に出遅れ、ようやく1軍のマウンドに立った。その初回、梶谷にいきなり先頭打者アーチの洗礼を浴びる。さらに2回の開始前には雨による8分の中断というアクシデントにも見舞われた。

 それでも崩れることなく6回2失点と先発の役目は十分に果たした。「いきなりホームランを打たれたけど、その後は落ち着いて投げられた。真っすぐはしっかり差し込めたし、打者は振り遅れていた。フォークも低めに決まっていた。ただグリエル(6回の適時打)には高めに浮いた。その1球は反省しなきゃいけない」と手応えと反省を口にした。

 小川監督が「(次回も)期待は当然持てる」と言えば、高津投手コーチも「早く次が見たい」と高く評価し、大きな期待を寄せていた。