ポスト矢野に佑ちゃんの女房役が急浮上!

 阪神が今秋ドラフトで早大・細山田武史捕手(4年=鹿児島城西)を上位候補でリストアップしていることが2日、分かった。

 若手捕手の育成はここ数年のチームの課題だが、矢野、野口の牙城をおびやかす存在は出てきていない。戦力補強では、捕手は即戦力投手とともに優先順位は上位。そこで、細山田の名が球団内でクローズアップされている。頭脳的なリードが高く評価され、肩も強い。

 「性格的にも明るく、チームをうまくまとめる能力がある」と球団関係者は言う。2学年下の「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手(2年=早実)を入学当初からリードし、信頼は厚い。この日行われた早慶戦で、細山田は2番で出場。延長10回に三塁打でチャンスを作り、サヨナラのホームを踏んだ。主軸を務めた経験もあり、長打力と小技を兼ね備えている。

 ただ早大の主戦捕手だけに、ヤクルトなど複数球団が興味を示している。今後はスカウト陣が慎重に調査を進め、指名を検討していく。細山田が加入すれば、2年後に確実に起きる「斎藤争奪戦」で優位に展開できる可能性もある。