<日本ハム9-3西武>◇24日◇旭川

 日本ハムの先発多田野が、苦しみながら道内不敗を継続した。3四球を出したように制球が不安定で、6回6安打2失点。7月25日西武戦以来、約1カ月ぶりの7勝目に「休み明けで肩が軽かったけど、鶴岡が内外角に球を散らすようにリードして助けてくれた」と周囲に感謝した。

 10日の前回登板後、疲労蓄積を理由に1軍登録を外れ2軍で調整に徹した。走り込みも欠かさず、この日の復帰登板に照準を合わせてきた。「2回の6点の援護が大きかった」。気温20度に満たない肌寒さだったが、対西武3度目の登板で、すべて帆足との先発対決を2勝1敗と勝ち越した。

 これで道内での登板は札幌ドーム、釧路に続き3カ所目だが、通算7戦6勝で負けなしだ。オリックスの2年目小松が10勝で新人王レースをリードするが、多田野も2ケタ勝利が射程圏に入る。「勝利を積み重ねられるよう、やっていきたい」と終盤戦を見据えていた。