来季から遊撃手に挑戦する荒木雅博内野手(31)が2日、来年2月1日の沖縄キャンプ初日から“オレ流ノック”も辞さない決意を示した。荒木はこの日、痛めている左肩リハビリのためナゴヤ球場を訪れた。すでに落合監督から井端との守備位置入れ替えを告げられているが、今オフは故障完治を優先している。

 遊撃手・荒木として本格始動する日について「2月1日から(ノックを)受けますよ」と話した。右ひざを痛めた井端の負担を軽減するための二遊間コンバート。V奪回を狙う来季を占うプランだけにキャンプ初日から落合監督が荒木と井端に対しノックバットを握ることも十分に考えられるが、入団時から遊撃だった荒木に不安は少ない。

 「普段から遊撃でノックは受けているからね。自主トレでもいろいろなポジションでやっているし。問題ないでしょう」。

 落合監督が就任した03年秋季キャンプ、04年春季キャンプでは連日のようにオレ流ノックを受けた。今やキャンプ名物となった地獄ノックが、球界屈指の二塁手としての礎となった。新たな挑戦を迎える来春、再び落合監督のノックを受ける覚悟はできている。

 「まだ(守備位置が)どうなるかはわからない。気持ちが(遊撃手に)入れ替わるのは開幕戦でそうなったらだと思う」。4月3日横浜戦(ナゴヤドーム)のグラウンドに遊撃手として立つのか。答えは“オレ流ノック”の先にありそうだ。【鈴木忠平】