15日の練習試合ヤクルト戦(浦添)に先発する阪神白仁田寛和投手(23)は、相手先発予定が由規(19)だと知り、リベンジを誓った。というのも、白仁田と由規は昨年10月16日、フェニックスリーグでともに先発。白仁田は2回までに3点を失い、3対2で敗戦。対して由規は8回無失点で、投球内容でも完敗していた。

 休日だった13日、ホテルのビーチで太陽を浴び、エネルギーを充電した。「フェニックスで負けたんで、今回はしっかり抑えたい」。昨秋より成長した自分も感じている。

 キャンプに入った今月7日、久保投手コーチから、特長である腕のしなりを封印する珍指令を受けた。同コーチによると、腕がしなり過ぎ低めへの制球がままならず、故障の恐れもあるからだという。それでも白仁田は、投球を繰り返すうち「『しならせ過ぎないように』との気持ちを持って投げろ、という意味だと分かった」。特長を消さず、体でアドバイスをつかみつつある。

 しなり解禁-とまではいかないが、白仁田は「しなりとか、意識せずにきっちり抑えたい」。この日は報道陣から1日早く差し入れされたチョコレートを口にした。甘いマスクで人気の白仁田が、さらに表情を引き締めて次回登板する。【村上久美子】

 [2009年2月14日12時48分

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