日本ハムが本拠地優勝を果たした場合、異例のファンサービスを実施することが28日までに決まった。V決定試合終了後の記者会見をグラウンドで行い、来場者に公開することになった。

 優勝マジック7としている残り10試合のうち、札幌ドーム開催が9試合。歓喜の瞬間をホームで迎える可能性が高く、後押ししてくれたファンへ、選手の喜びの肉声をプレゼントして還元する。

 球団理念の地域密着から生まれた、画期的なアイデアを実践する。通常は優勝後の会見は、報道陣対応のみが慣例だが、それを打ち破ることになった。試合後に「超特大お立ち台」とも言える、3段のひな壇をグラウンドに設置。優勝後のニュースなどでしかチェックできなかったテレビ各局のアナウンサー、リポーターらによる質疑応答の様子を、来場者に直接、見てもらうという計画だ。

 球団関係者は「ファンの方へ最後まで何かできないかということから考えた」と狙いを説明。また選手からも、ファンを喜ばせるためのリップサービスが期待できるとの狙いもある。公約の記者クラブ開放が頓挫する気配を見せている鳩山新首相より早く、そのおひざ元の北海道のプロ球団は「閉ざされた空間」をオープンにする。

 [2009年9月29日9時54分

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