城島健司捕手(33=マリナーズ退団)の古巣ソフトバンク投手陣から猛烈なラブコールが沸き起こった。主力投手7人が23日、療養のため九州内の温泉地へ出発。集合場所の福岡ヤフードームでの話題は城島復帰を望む声に終始した。最も反応したのは和田毅投手(28)だった。

 和田

 個人的には戻って来てほしい。1年目から気にかけていただいたし、優勝の時に城島さんと抱き合ったのを今でも覚えている。また一緒にそのシーンを再現できたら…

 ルーキーイヤーの03年。阪神との日本シリーズ第7戦で和田は完投勝利を挙げ、マスクを被った城島とがっちりと日本一の抱擁をした。その感触以上に忘れられないのが、打者心理や配球に関して多く学ばせてもらったこと。オフに自主トレに参加した時期もある。「いると場の雰囲気が一転する」と尊敬する元女房役の加入を願っていた。

 今季チーム最多15勝の杉内も最近の城島報道はテレビや新聞で連日チェック。「そりゃあ(球を)受けてほしいですよ。対戦するよりは」。敵に回すと怖い存在であると18・44メートルの距離を挟んで痛いほど感じてきた。「1年目から勉強させてもらいましたから」。若手投手への絶大な影響力を知るからこそソフトバンク復帰を希望した。

 守護神馬原は「独特の存在感があった。チームを思い切り引っ張る人なので、必要な選手だと思う」と話した。外部とシャットアウトの極秘温泉療養だが、この話題だけは避けられそうにない。

 [2009年10月24日12時5分

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