城島さんと若虎をつなぎます!

 阪神の新選手会長に選出された鳥谷敬内野手(28)が3日、甲子園で力強く決意表明した。第1弾マニフェストは城島との積極コミュニケーションだ。

 「しゃべったこともないんです。(城島と)同い年の赤星さんとは違うし、下の選手(代表)でなるべくコミュニケーションを取れるようにやっていきたい」。早大2年時にダイエー(当時)春季キャンプに参加し、元ダイエーのロッテ井口とは合同自主トレを続けている。ただ、城島とは面識がない。初対面を待っている。

 11月26日の選手会総会で新会長に選ばれた。4年目を終えた赤星の次という大役。「今は何もしていないし、実感もあまりない」とクールを装うが、すでに自覚はたっぷりだ。「自分も含めて選手がやりやすい環境をつくっていけたら」。ベテランから若虎まで一体感のあるチームが理想。その実現に向け、メジャー帰りの大物捕手が自然とチームにとけ込めるかどうかが、最重要課題となる。

 幸い、相談役には事欠かない。労組日本プロ野球選手会会長の新井からは「分からないことがあれば聞いてもらっていい」と言ってもらった。「新井さん、赤星さんと上も下もしっかり話せる人たちがいる。お願いしながらやっていこうと思います」。先輩たちの力も借りながら、理想のチーム作りに尽力する。

 もちろん、グラウンドでは背中でナインを引っ張る覚悟。「成績を残した上で仕事もしっかりしていきたい。チームリーダーは『なります』と言ってなれるモノではない。与えられたことをやって、それでどう思ってもらえるか、ですから」。新会長の口調に迷いはない。

 [2009年12月4日11時46分

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