阪神真弓明信監督(56)の来季構想にも大きな痛手となった。赤星憲広外野手(33)の引退にショックを隠せず、赤星に代わる存在は白紙であることを強調した。

 「仕方がない選択だが、チームとすればかなり痛い。戦力が大きく落ちるのでね」。シーズン前から体調が万全でないことは知っていた。2度の登録抹消期間を挟みながら、91試合で31盗塁を決めた赤星は欠かせない戦力だった。

 「チームにとって最高の功労者。1番であれだけ出塁率があり、盗塁ができて守備のうまい選手はいない。今後の1、2番打者は考えるというより、やってみないと分からない。外国人も含めてこれから。打線というよりセンターの守備が心配だ」

 9月13日の赤星の離脱後は平野、浅井、育成枠から昇格した野原祐らに1番打者や中堅を任せた。来季に向けてはロッキーズからウエーバー公示されたマット・マートン外野手(28)の獲得が秒読みになっている。幅広い候補の中からポスト赤星を探すことが急務だ。

 [2009年12月10日11時27分

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