阪神から戦力外通告を受け、ロッテの入団テストを受ける今岡誠内野手(35)が1月31日、力強く再出発を誓った。この日、キャンプ地の沖縄・石垣市内の中央運動公園でテストへ向けた自主トレを黙々と行った。「いい緊張感でワクワクしている気分。自信がなければここにいません」と胸を張った。約30分間の筋力トレで最終調整。その後は夕方のチームミーティングで選手全員にあいさつを行い、PL学園の後輩にあたるサブローや渡辺俊と握手を交わした。

 1日のキャンプインから本格合流し、他の選手と同じメニューをこなす。西村監督は「実績ある選手。普通にやってくれればいい」と、第1クール最終日の4日にも合否を出す方針だ。今岡は「阪神を戦力外になった時は『引退』の2文字が浮かんだが、現役を続けるチャンスをもらえたことでモチベーションはとても高い。1日でも早く認めてもらってロッテで野球をやりたい」と話した。

 すでに阪神金本らにもテストを受けることは報告。「チャンスをもらえて良かったんちゃうか」と励まされたという。「打撃はもちろんのこと、これまでタイガースでやってきたいいものを出していきたい」と、かつてのタイトルホルダーが本気で挑む。【鳥谷越直子】

 [2010年2月1日8時46分

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