楽天が誇る右の長距離打者2人が、そろって順調な10年のスタートを切った。沖縄・久米島キャンプ初日の1日、山崎武司(41)中村紀洋(36)両内野手は午前中のアップから若手選手とともにフルメニューをこなした。今キャンプは、ブラウン新監督の方針で1、2軍全選手が合同でランニングメニューを行う。山崎、中村紀とも「一体感を感じることができ非常にいい」と言葉を並べたが、続いて口を突いたのは強い危機感と競争意識だった。

 山崎

 笑っていられるのは今のうち。これから足の引っ張り合いが始まる。

 中村紀

 若い選手の邪魔にならないように練習するけど。第2クールに入ったら特守をやる。若手もついてくることができるなら、一緒にやればいい。

 山崎は2軍、中村紀は1軍でキャンプをスタート。変わらぬ存在感を示し、後輩たちの高い壁となる。【宮下敬至】

 [2010年2月2日12時4分

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