楽天辛島航投手(19)が25日、開幕1軍メンバー入りへ好アピールを決めた。サムスン(韓国)との練習試合(赤間)に4番手で登板。3番からの相手中軸を3者凡退に抑えた。先頭打者をカーブで空振り三振。4、5番の左打者は二ゴロ、二飛と危なげなかった。「とにかく練習でやってきたことを意識していました」と初々しい辛島。首脳陣の評価をグンと上げた。

 2年目左腕は臆(おく)せず、パワーヒッターを手玉に取った。グラブを持つ右半身で球の出どころを隠した上で、長く持ってからリリースする。ロッテ成瀬を思わせる投球フォームで、最大35キロの緩急を操った。ブラウン監督は「1軍に残る可能性を十分秘めている」。佐藤投手コーチも「あれだけ投げるとは。今、左投手で一番いい」とノー文句で褒めた。キャンプ終盤に1軍昇格した19歳。ブラウン楽天の目玉となれるか。

 [2010年2月26日9時0分

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