巨人のドラフト1位ルーキーに新ミッションが課された。2日、川崎市のジャイアンツ球場で原辰徳監督(51)が、長野久義外野手(25=ホンダ)の打順について「2番、1番もありますよ。それだけのものは持っている」と明言した。キャンプの実戦では3番、8番、9番を担い、8試合すべてで安打。波に乗る新人が、3日からのオープン戦でリードオフマンの適性を試される。

 打てる球を積極的に振るのがスタイル。走力やパンチ力も備えるだけに、篠塚打撃コーチも「面白いと思う。最初(初球)からいく打者なんでね」と期待した。昨季は坂本が不動の1番に成長したが、長野も1番を打てれば選択肢が増え、さらに厚みのあるチーム構成が可能となる。

 長野はこの日、都内ホテルで新人選手研修会に参加した。ホンダ時代は1番を打つことも多く「(1番の心掛けは)出塁です。積極的に行くところはいって、見るところは見る」と心得ている。もちろん、定位置はまだ保証されていない。オープン戦は残り16試合。「結果ばかり意識すると、結果を出すのは難しい。教えてもらったことを出そうとするだけです」と、変わらぬ心構えでレギュラーどりに挑む。【古川真弥】

 [2010年3月3日9時15分

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