<阪神0-3巨人>◇7日◇甲子園

 亡くなった巨人木村拓也コーチと広島時代で一緒だった阪神金本知憲外野手(42)、新井貴浩内野手(33)、岡義朗野手チーフコーチ(56)は喪章をつけて試合に臨んだ。金本は「奇跡を信じていたのですが、突然の事で、まだ信じられませんし、信じたくありません。ショックです。謹んでお悔やみ申し上げます」と胸の内を明かした。悔しい思いは新井も同じだった。「奇跡を信じて祈ってましたが、悲しいばかりで、今は言葉がありません」。悲しみの2人は、巨人西村健の投球の前に沈黙した。

 最終回に連続で四球を選んで出塁したが、勝利には結びつかず今季初の完封負け。勝率は再び5割に戻った。金本、新井ともに3打数ノーヒットで、同コーチに勇姿を見せることはできなかった。試合後も表情は暗いまま。新井は「また明日です」と口数も少なかった。

 [2010年4月8日7時50分

 紙面から]ソーシャルブックマーク