昨季限りで引退したメジャー303勝左腕のランディ・ジョンソン氏(46)が17日、西武対日本ハム5回戦のゲストとして西武ドームを訪れた。試合前には、渡辺監督を捕手役にして山なりの記念投球を披露。2軍にも足を運び、親交のある同い年の工藤公康投手や、ルーキー雄星投手(18)に激励の言葉をかけた。

 注目左腕3人の対面は、西武第2球場で実現した。テレビ朝日「報道ステーション」の取材で、ランディ氏と対談を終えた工藤が仲介役になり「ドラフト1位ピッチャー。ランディ2世だよ」と雄星を紹介。恐縮して色紙を差し出した雄星は「ツー(2)枚お願いします」と慣れない英語を駆使してサインをおねだり。「ワークハード(しっかり練習しなさい)」とアドバイスを受けると「恐縮です」などと珍問答?

 を連発。あこがれの左腕と握手してパワーも授かった。

 オフに米国で練習をともにする間柄だった工藤は、近況を報告し合った。「1年休んで来年またやってくれよ」と引退を惜しむ言葉をかける場面もあった。10年ぶりに来日したジョンソン氏からは「年をとると体はきついけど頑張れ」とエールを受けた。左ひじ痛で出遅れたが、愛称通り、圧倒的な存在感を放った208センチの「ビッグ・ユニット(巨大な物体)」から、1軍昇格へこれ以上ない刺激を受けた。【柴田猛夫】

 [2010年4月18日9時46分

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