<オリックス1-11日本ハム>◇22日◇京セラドーム大阪

 日本ハムが今季初の2本塁打でオリックスに快勝し、連敗を3で止めた。2回に今季第1号となる小谷野栄一内野手(29)の2ランで先制し、5回には稲葉篤紀外野手(37)が2ラン。開幕から25試合なかった複数アーチなどで計11得点を挙げ、梨田監督は「勝ったね。ようわからんけど。どんな勝ち方でも、勝てばすべてが許せるから。これで少しずつみんな気分よくやってくれれば」と、ホッとした表情を見せた。

 2回1死二塁。不調に苦しんでいた小谷野が左翼スタンドへ運んだ。21日に高橋が今季初本塁打を放ったばかり。「1発にこだわりはないけど、うらやましい気持ちはありました」。チームにとっても4試合ぶりの先制点だった。

 5回には、稲葉がバックスクリーン右へアーチを描き、26試合目で初めてとなる“マルチ本塁打”。「何かを変えなくては」と、自分のものより30グラム重い930グラムの中嶋兼任コーチのバットを借りていた。「みんな自信をなくしていたところがあったけど、今日でいい形になったと思う」と笑顔。借金は「11」も残っている、だが、視界は開けた。【本間翼】

 [2010年4月23日9時15分

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