<楽天2-1オリックス>◇30日◇Kスタ宮城

 楽天は今季2度目の延長サヨナラ勝ちで、連敗を3で止めた。4時間19分の幕引きは11回1死満塁、代打の渡辺直人内野手(29)だった。オリックス守護神レスターの外角高め直球に負けず、右前へ打ち返すと、同時にベンチから全員が飛び出してきた。不調でベンチスタートだったヒーローは「神様が見ててくれたんですかね。チームにも、僕にも大きい一打」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 出場した全員がいい仕事をした。2年ぶり先発の片山が5回を無失点。6回からの継投も決まった。中堅聖沢、右翼鉄平のディフェンスは固く、8回には中村紀が、自分の判断で送りバントを決めた。11回、判定に猛抗議し自ら闘争心を示したブラウン監督は「3連敗した後の移動ゲーム。でも各自が集中していた」。試合終了12時間前は、福岡からの航空機がちょうど離陸した時間。長い1日を最高の形で締めくくった。

 [2010年5月1日9時21分

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