左ひじ痛で2軍調整中の西武工藤公康投手(47)が8日、今季初実戦で最速140キロをマークした。イースタンチャレンジマッチのフューチャーズ戦で6回から2番手で登板。1回を打者6人に投げ、4安打3失点だった。実戦登板は横浜時代の09年10月6日ヤクルト戦(横浜)以来。16年ぶりの古巣復帰戦で「結果は打たれたけど、ある程度の力で打者に投げられた」とリハビリの日々から前進できたことを収穫に挙げた。

 リリーフを意識してセットポジションから23球投げ、スライダー、カット、カーブなどの変化球も試した。守備の乱れで先頭打者にランニング本塁打を許すなどしたが、最後の打者は三ゴロ併殺に仕留めた。「状態は8割ちょっと。明日ひじに痛みが出なければ、次に進める」と話し、ひじの状態次第で今後の予定を決める。連投できる状態になることが1軍昇格の目安。報告を受けた渡辺監督は「1軍で投げる姿が早く見たい」と期待した。

 [2010年5月9日12時20分

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