<ソフトバンク2-4阪神>◇18日◇福岡ヤフードーム

 同点劇の幕を開けた。阪神城島健司捕手(33)が、9回先頭で馬原のフォークをたたいた。「福岡がいせん安打」を左前に運んで代走大和と交代。「1点差だったので『塁に出たら代走いくぞ』と。僕じゃダメですか?

 みたいな感じだけど、ダメみたい」と笑った。

 古巣ソフトバンクとの初対決。2回の初打席では球場全体の声援を浴びた。「ブーイングでブーブー言われるかと思った。あったかいね。ここに戻って打席に立つ時は特別な感じがする」。守備では体を張って初回に本多、4回に多村を本塁タッチアウトにした。

 試合前は元同僚たちと旧交を温めた。小久保、和田、馬原、秋山監督、裏方スタッフ…。「ホークスの選手の(対策)ミーティングをしていると不思議な感じがします」。かつての本拠地の思い出を聞かれ「たくさんありすぎて。日本ではここがホームグラウンドだから。すべてが懐かしい」。「特別な感情は入らない」と宣言していたジョーにとっても“ホームタウン”福岡はスペシャルだった。

 古巣からの一発で達成となる史上6人目の13球団制覇弾は持ち越し。それでも古巣に先勝して充実感を漂わせていた。【益田一弘】

 [2010年5月19日10時34分

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