巨人内海哲也投手(28)が交流戦初Vで、さらなる宮崎支援に乗り出す。セ首位の巨人は、目下3連勝中。交流戦を8勝6敗の6位と盛り返した。1位西武と1ゲーム差まで迫り、逆転優勝の可能性も出てきた。優勝チームに贈られる賞金5000万円の使い道について、選手会長の内海が腹案を明かした。

 「優勝したらの話ですけど」。1日のロッテ戦(千葉マリン)に先発予定の左腕がジャイアンツ球場で練習を終え、切り出した。「いろいろ使い道はありますが、宮崎のことがある。選手だけでは決められないけど、僕自身はそういう気持ちがあります」。賞金の一部を、口蹄(こうてい)疫感染で被害を受けている宮崎県の畜産農家支援に回す考えがある。巨人にとって宮崎は毎年、春季キャンプでお世話になっている地。すでに300万円を寄付するなど支援は行っているが、広がる被害に心が動いた。

 交流戦は残り10試合。逆転優勝には、1試合も無駄にできない。「風で変化球の曲がりが大きくなる。千葉マリンのイメージはある」と、敵地にも動じない。おとこ気あふれる投球で勝利を手にする。【古川真弥】

 [2010年6月1日8時33分

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