<楽天3-2阪神>◇1日◇Kスタ宮城

 阪神城島健司捕手(33)のこん身のタッチは届かなかった。3連勝を逃したトラの正捕手は6回の2失点目を悔やんだ。1点リードの1死から中村紀に浴びた同点ソロは「カウントを悪くしてのホームランはしょうがない」と割り切れた。しかしその後もピンチが続く。2死一塁で迎えた草野の4球目にスタンリッジがホーム手前でワンバウンドする暴投。体を張った城島をかすめるようにネット裏に転がり、走者が二塁に進んでしまった。

 直後の5球目だ。草野に右前打を浴びた。右翼桜井からの送球はわずかに一塁側にそれた。城島はボールを捕球すると本塁に突進してきた巨漢ルイーズに必死で腕を伸ばした。

 5月27日西武戦では細川に左手を激しくスパイクされてボールをこぼしている。ただこの日もリスクを恐れず果敢にタッチアウトを狙った。際どいタイミングだったが、球審の両手は左右に広がった。間に合わなかった。

 「スタンリッジは6回2失点で、十分ゲームは作った。ただ(6回は)2死からバッテリーエラーとヒットで(点の)とられ方が良くなかった」。最終回は3番手渡辺が先頭打者に四球を与えて今季2度目のサヨナラ負け。「四球は点になる。苦しくなるよね」と言葉をはき出した。

 [2010年6月2日11時13分

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