横浜の球団買収を検討している住生活グループのプロジェクトリーダー、溝口和美トステム取締役副社長(62)が22日、都内で取材に応じた。同取締役は買収後に球団運営を実質的に指揮する立場となることが有力視されている。現時点では「野球を勉強している段階」としながらも、球団の目指す方向性を「強くないとファンがつかない。子供があこがれる球団、選手がやりがいを見いだす球団にならないといけない。暗い球団ではだめ。私は営業だから『明るく、楽しく、元気よく』です」と示した。

 一方、買収後の最優先課題には「本拠地と監督人事」の2点を挙げた。本拠地は「買収が決まってから。白紙の段階」としながらも、赤字体質脱却のために入場料収入増加の重要性を説き、横浜スタジアムに「駅からも近く、12球団の中では一番立地がいい。(横浜市は)人口も多いし、いい立地条件があるなら、それを生かせばいい」と一定の評価を与えた。監督を含めた人事面は「ファンから支援をもらうには強くならないと。強くなるためには今の組織でいいのか考えないといけない」と従来通り主導権を握る意向を強調。「(監督)候補はいろいろいると思う。(期限は)年内」との展望を明かした。

 [2010年10月23日8時28分

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