闘将が夢の広がるプランをぶち上げた。楽天星野仙一監督(63)が8日、村井宮城県知事を表敬訪問。日本シリーズの話題で盛り上がったころ、村井知事が切り出した。「シーズン初めは、寒いでしょう。『ドームを造ってくれ』と、よく言われるのですが、難しくて」。屋外球場のKスタ宮城は県所有。県政トップとして申し訳なさそうだった。来季開幕は3月25日。平均気温は東京と比べ3~4度は低く、3月末でも最高気温10度ほど。ロッテとの晴れの開幕戦も厳しい環境となりかねない。

 星野監督はすかさず反応した。「(ドーム化に)僕も賛成です。賛否両論あるが、アメリカではドームを造るために税を課すやり方もあります」と紹介した。「斬新なアイデアをいただいた。様子を見ながら検討したい」と村井知事も興味を示した。知事にも直談判する行動力が星野流。知事に贈った色紙に「夢」と記した。その実現へ1歩ずつ進んでいく。【古川真弥】

 [2010年11月9日7時59分

 紙面から]ソーシャルブックマーク