記録を打ち立ててきたバットが箸になる!

 通算400号にあと1本としているソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が使用して折れたバットが、箸として再利用され、来季グッズとして準備されることが29日、わかった。

 小久保は箸にこだわりがある。「オレも2年くらい前からマイ箸を使っているからね」と語るように、職人につくってもらった“マイ箸”を食事の際に使用。遠征での外出時も持ち歩き「食事がおいしくなる」と話したこともあった。

 08年シーズンまではオフに折れたバットを福岡県内の寺院で「供養」していたが、昨オフはスケジュールが合わずに見送っていた。09年から2シーズン分の使用済みバットは、50本以上になるという。小久保も「エコを考えないとな」と検討していたとあって、今回のグッズプランに全面協力。2月春季キャンプ中にも完成予定だ。

 ユニークな球団グッズとなるが、ファンへの感謝を忘れない小久保らしさも表れている。実際にホームランを放ったバットも原材料となっているとみられ、恩返しグッズと言えそうだ。さらに、節目400本塁打を達成したバットも、メモリアル箸として再利用されるかも…。小久保は大記録をファンを分かち合う。

 [2010年12月30日11時29分

 紙面から]ソーシャルブックマーク