昨季限りで西武を戦力外となり、海外移籍を目指していた工藤公康投手(47)が“就職浪人”を決断したことが14日、分かった。13日深夜に自身のブログを更新。「チャレンジ」と題し、1年かけて体を鍛え直し、コンディションを整えて来季以降の移籍先を探すことを明らかにした。

 メジャーの春季キャンプ受け入れの話もあった。当初は渡米を視野に、1月中には本格投球をする予定でいた。しかし自主トレで右ふくらはぎを痛め、1月中旬からキャッチボールもできずに計算が狂った。「今の僕のコンディションでキャンプに行くことは、僕のために動いてくれた人たちのことを考えるともっと『万全にしてから!』という思いは強い」とつづった。

 現役最年長、実働29年のプロ野球記録保持者に「引退」の言葉が頭をよぎった。左ひじにも不安があり「体のことを思えば『もうむりなのでは?』と時々、弱気な自分が顔を出す時もあるが『諦めるな!』とお尻を叩いてくれる自分もいる。ここ数週間の間弱気の自分と闘ってきたが、やっぱり僕には野球をやりたい気持ちの方が大きいことがわかった。今年一年体を鍛え直して、チャレンジしてみたい」と明かした。トレーニングを継続し、今季は充電にあて再起を期す。

 [2011年2月15日7時49分

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