<オリックス0-7日本ハム>◇5日◇京セラドーム大阪

 眠れる大砲が突如、目覚めた。日本ハムのマイカ・ホフパワー内野手(31)が来日初の1試合2発と大爆発した。1点を先行していた4回。朴賛浩の真ん中に入ったチェンジアップを、豪快にすくい上げた。右中間への5号2ラン。10試合ぶりアーチの余韻が残る7回。左腕・阿南のスライダーをとらえ、右翼席まで運んだ。西武中村に並ぶリーグトップタイ6号ソロをかけた。

 スランプにも「顔を上げてプレーすることを心掛けた」と前向きさを忘れず、突破口を開いた。試合前には発奮材料も。この日は試合後の移動時に履く、自慢のブーツを手にご機嫌で球場入り。だが、岸マネジャーに「晴れなのに長靴はいらない」ととがめられ消沈していたが、2振りで発散した。試合後は、爽快なスマイルがはじけた。