秋山ホークスに、暗雲がたちこめた。5日の西武戦で左膝を負傷したソフトバンク細川亨捕手(31)の、前半戦の復帰が絶望的となった。7日、福岡市内の病院で精密検査を受けた結果、左膝内側半月板損傷と診断された。現時点で歩行は可能だが、実戦復帰までは3~4週間がかかる見込みだ。

 球団関係者によると、比較的軽い損傷で、手術を行う予定もないが、ランニング再開まで1週間以上かかるという。福岡ヤフードームで報告を受けた秋山監督は「(復帰時期は)わかんないよ。治すのが先だからな」と、長期離脱を覚悟した。

 離脱が長引けば、チームに与える影響は大きい。打率こそ2割台前半だが開幕から投手陣を好リード。昨季不調だったホールトンは早くも9勝を挙げ、先発転向したばかりの摂津も7勝をマーク。若手の山田、岩崎もローテーション投手として1本立ちさせた。

 チームは首位を走るものの、リーグ戦再開後は5勝6敗と波に乗り切れていない。内川、多村ら故障者が続出しているだけに、正捕手の今後が注目される。

 この日西戸崎室内練習場でリハビリを開始した細川は「自分では3日くらいで戻れると思っていたけど、ゆっくり治せば3~4週間かかると言われた。日に日によくなっているし、1日も早く自分は(再登録が可能な)10日で戻りたい」と、悲壮な決意を語った。