<オリックス1-2西武>◇13日◇京セラドーム大阪

 オリックス岡田彰布監督(53)の猛抗議も実らず、今季最多タイの7連勝はならなかった。近鉄の復刻戦闘服をまとって2戦目。「事件」は8回1死一塁の守りで起こった。比嘉の一塁けん制に嶋田塁審が一度はタッチアウトをコールした。だがほぼ同時に、友寄球審が「足を一塁方向に踏み出していない」とボークを宣告。これに岡田監督が激怒した。

 「そんな審判あかんやろ。比嘉のけん制を初めて見たからって。(審判も)プロやで。信じれんよ。12球団一けん制がうまいと評判でドラフトしたんや。2軍でも1回もボークは取られてへん。けん制も技術。あれで給料もうとんのやで。技術を摘んだらアカンやろ」

 このピンチは比嘉が踏ん張り、得点は入らなかったが、イライラが最後に噴火した。

 T-岡田を3試合ぶりに4番に戻したが無安打。2回は一時同点にしたが、その後の無死満塁の好機は無得点。9回裏も無死一塁で鈴木がバントを失敗して1点差負け。西口に対戦7連敗となった。

 「主審いうのは、投球を見るやろ?

 いつけん制するか分からんのに、そんなんばっかり見とったらストライク、ボールが分からんよ。久しぶりに主審のボークを見たわ」

 敗戦会見の大半がボーク問題。後味悪い連勝ストップとなった。【松井清員】