日本シリーズ第5戦先発の座をかけて10日、ソフトバンクの紅白戦で山田大樹投手(23)と大隣憲司投手(26)が先発した。山田は控え選手を相手に4回を投げ2安打無失点、大隣は主力組と対戦し4回で4安打2失点だった。

 山田は「久々の実戦で変な感じだったけど、ある程度ちゃんと投げられた。今日は結果だけを求めて投げました」と納得の表情。5月の交流戦では先発して7回を投げ4安打無失点と、中日との相性もいい。「あのときは森野さんも和田さんも調子悪かった。でも1、2番には打たれなかったし平田さんとの相性は良かったです」と振り返る。

 一方の大隣は主力相手とはいえ、ボール先行の苦しい投球となった。「今日は深く考えず、とにかく力を出し切ることだけやりたかった」と厳しい表情。先発については「どこで投げるかは監督やコーチが決めること。しっかり与えられたところで仕事をできるようにするだけ」と話すのみだった。

 第5の先発バトルは山田が1歩リードした様子。それでも秋山監督は「調子がいい方が投げればいいんじゃないの」とけむに巻いていた。