晋ちゃん、予習はバッチリ!

 阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)がデビュー戦のリハーサルを行った。開幕3戦目の31日ヤクルト戦での先発が有力。18日、神宮で行われたヤクルト戦の試合前練習でマウンドに上がり、シャドーピッチングで感触を入念に確かめた。

 自身初めて立つマウンドに歩を進める。仁王立ちし、6歩半の踏み出し幅を測る。投球動作に入り、グイッと左足を踏み込んだ。土の硬さ、傾斜、眺め…。肌で感じた情報をインプットした。藤浪も「感触を確かめるだけでも、どういうイメージかを持って入れる」と手応えを口にした。

 197センチの長身を生かせるマウンドだ。藤浪は「甲子園と比べて高い。(球が)高めに行く意識はある。いい面も悪い面もある。高いから打者は見えにくいかもしれない。それで得だと思いません。投げやすさのほうが大事」と言う。あくまでフィット感などを重視。投げ下ろす角度について「あまり気にしない」と話すが、打者に威圧感を与えるのは間違いないだろう。

 ヤクルト戦の試合中は三塁側ベンチで観戦。バッテリーを組む藤井彰の横に座り、打者の特徴などを学んだ。藤井彰は「僕の知っている印象を話した。テレビでしか見たことがない相手でしょう」と説明した。藤浪は「神宮で投げると決まったわけじゃないですけどね」と煙幕を張るが、本番に向け、抜かりなく準備を進めている。【酒井俊作】